愛犬の最期‥飼い主ができることとは?我が家の住職流の看取り方

我が家には小型犬・ピンちゃんがいます。

先日、11歳の誕生日を前にこの世を去りました。

私が嫁ぐ前からいるので、夫にとっては娘同然!
我が子の一人です。

ここでは、彼女がどんなワンちゃんだったのか、
ピンちゃんのパパである我が家の住職が
どのような看取り方をしたのかをお伝えしますね。

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ピンちゃんは霊犬だった

ピンちゃんは住職が飼った犬ではなかったんです。

知り合いが生まれたてのピンちゃんを手にしましたが、その方のご主人に全くなつかずにその方のお母様が飼うことに。

ですが、しばらくするとその方がガンを患っていることが発覚。

入院を拒否し、抗がん剤も拒否され、自宅療養だったため、元気がいいピンちゃんの存在が段々と煩わしくなってしまい、その方の家族はピンちゃんを”殺処分”することを決めました。

・・ひどい話です。
人間の都合でしょ?
あまりの無責任さと虫でも扱うかのような冷酷さに怒りがこみ上げましたよ、当時。

それで、ピンちゃんを助けようと住職はピンちゃんを引き取りました。

男の人には全くなつかないピンちゃんでしたが、なぜか住職にはなついたそうです。

住職は元々犬好きで過去に飼っていたこともあり、犬のお世話に関しては問題なかったようです。

ただ、とにかくよく吠える。

住職以外の人はみんな敵!?というほど、信者さんや住職の親戚、とにかく人を見れば吠える・・。

私が嫁いだ時はというと、最初は吠えましたが”この家に住む人なんだ””この人はご飯をくれる人なんだ”と察したようで、すぐに受け入れてくれたのです。

ピンちゃんは小さい頃に、しつけのための訓練所に入れたらしいのですが、賢すぎて預かれないと言われて落第。

その後も動物病院などでも頭が良すぎて扱いが大変だ・・といわれることもしばしば。

大好きなおやつをもらおうと、あの手この手をつかってくるので、本当に人間の子供のようでした。

ピンちゃんは人がいなくても吠えるので、私はとうとう参ってしまいました。。。

そんなある日、住職が私にピンちゃんが吠える理由を教えてくれました。

ピンちゃんは目に見えないものにも吠えていたのです!

住職にも見えているので(霊感がある)何に吠えているのかはわかっていたらしいのですが、何も見えない感じない私にとってはピンちゃんが何もないところに向かって吠えること自体が恐怖でしたよ・・(苦笑)

でも、それだけ家族を守る意識の強い子でした。

住職はピンちゃんが霊犬だということと、住職と家族になることが目的で生まれてきた子なんだと言っていました。

子供もそうですが、ちゃんと意味があって家族になるのですね~^^

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愛犬の最期はやっぱり辛い

1年前に乳がんがわかり、リンパにも転移していたためにわりと大掛かりな手術をしました。

その後もいい状態ではなかったのですが、あと2年くらいは生きられると言われていました。

でもその10か月後、膵臓にも転移しているのがわかり次第に状態が悪くなっていったのです。

2か月後、一時危険な状態に。

この時にピンちゃんの”死”が近づいているのを感じました。

嘔吐・下痢を繰り返し、段々と食べ物を拒否するように。

大好きな食べ物に薬を混ぜるのですが、それも口にしないので薬も体に入っていかない。

点滴を受けるかブドウ糖(低血糖だったため)を飲ませるかでなんとかしのぎました。

この時、膵臓や腎臓の機能が低下することがどれだけ怖いことなのかを身をもって知りましたね。。。

そして、年末・・病院も5日間お休みに入り、その間ピンちゃんへできることはブドウ糖を飲ませるしかありませんでした。

ついに起き上がることができなくなりました。

年明け、すぐに病院へ。

体温は2度も下がり、もういつどうなってもおかしくない状態です。

・・犬は人間よりも寿命が短い。
犬を飼うことで楽しみも喜びも増えるけれど、私たちより先に死ぬわけです。

愛する家族の死に直面するのはやっぱり辛いものがありますね。

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我が家の住職流の看取り方

私は犬を飼った経験がなかったので、ピンちゃんの看護の仕方は我が家の住職に教わりながらでした。

住職は常に、ピンちゃんがどうしてほしいのか、どうしたら楽なのかを考えて行動していました。(当たり前ですけど)

住職はこう言っていました。

「亡くなっても涙もでないほどまでにやりきるんだ」

「ただ、自分が後悔しないようにできることは全部するんだ」

と・・・。

住職は人の死に関わる仕事をしているだけに、葬儀で泣いて悲しむ人と泣かずに毅然としている人の違いが分かるのだそうです。

泣いて悲しむ人はその亡き方に、もっとこうしてあげればよかったなど、後悔が残ることがほとんど。

泣かずに毅然としている人は、もう自分ができることは全部やった、力の限り寄り添ったと言い切れる人なのだとか。

だから精一杯やった人ほど悲しみの度合いは軽くなる、意外とすっきりとしているものなのだといいます。

最期を迎える何日か前に体温が下がっているとわかり、犬用のヒーターを買い、毛布だって、超厚手の超高級毛布!

点滴も前日までしましたし、少しでも時間があればずっと抱いていました。

とってもキレイ好きでプライドの高いワンちゃんだったので、下痢をすればおしりも尻尾も赤ちゃん用のおしりふきでふき取る、下痢を踏んで足が汚れれば洗ってあげる・・・とにかく少しでも不快感がないように、やれることは全部していました。

私はというと、住職のサポートが私の仕事でしたね。

住職がいない時は私が住職の代わりを務める・・普通は私がメインでやるところを、住職は私に任せることをせずに自分でやりました。

最期は、住職の手の中で亡くなりました・・。

私自身は号泣でしたね・・それは私には後悔が残ったから。

でも住職は悲しみながらも涙は流さずでした。

ピンちゃんにとって自分はいいお父さんだったのか、ピンちゃんはこの家に来て幸せだったのかを問いかけていました。

子供たちにとっても、命の尊さを学んだとてもいい経験になりました。

ピンちゃんに、私は最期のお別れの時にピンちゃんの胸元に手を当てながら心の中で「ごめんね」「ありがとう」「愛してるよ」を繰り返していました。

そうしたら、ピンちゃんは残りの力を振り絞って、私の手を自分の手で引き寄せてくれて・・。

ピンちゃんと心が通じ合った瞬間だったなーと思います。

一生忘れないです。。。

まとめ

人でも犬でも、命には限りがあります。

大切な人が亡くなるこを考えると、そのとき自分はどうなるだろう、そのつらさを乗り越えられるのだろうかと不安になりますよね。

その時の悲しみを軽くするためには、生きている間にどれだけその人のために自分が精一杯やれたかです。

ピンちゃんの死を通して、後悔のない日々を送ることの大切さを知りました。(また忘れてしまいそうですが)

そして、安易な気持ちで生き物を飼っちゃダメです!

必ず別れの時がくることも考えて、そして何よりも、死ぬまで面倒をみるという責任を持てないのなら最初から飼わないことですよね。

我が家でも、もう生き物は飼わないことにしました。

やっぱり、最期のお別れが辛すぎて・・。

ピンちゃんが何を思っていたのか、幸せだったのか。。住職にピンちゃんからのメッセージが届く日を待ちたいと思います。

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