「墓じまい」
近年、耳にするようになった言葉です。
墓じまいとは、お墓を撤去したり廃墟することをいいますが、2014年あたりから墓じまいをされる方が急増していると言われています。
この理由は、お墓を守る継承者がいなくなった、遠方でお墓参りに行けない、金銭的理由で管理ができなくなったというのが主。
将来、自分たちの子どもの代になった時のことを考えて今のうちに・・という方も少なくないと思います。
ですが、先祖代々守ってきたお墓を自分たちの都合で廃墟してしまっていいのか、お墓を守るのは当たり前のことではないのかという考えも。
今回は、墓じまいをするにあたって、そのお墓に入っているご先祖様はどう思っているのか、そして我が家の住職の意見や本音などもお伝えしていきたいと思います!
墓じまい ご先祖様は反対・賛成?我が家の住職の意見と本音
今を生きている私たちは、家族や親族で話し合って結論を出すことができます。
しかし肝心なご先祖様方の意見は、残念ながら聞くことができません・・。
墓じまいをすることをご先祖がどう思っていらっしゃるのかは実際わからないけれど大切なことだと思い、我が家の住職に聞いてみました。
住職曰く、
「お墓というのは、生きている私たちがご先祖様に対して手を合わせる対象物。そのためにお墓や仏壇があるんだよ。お墓をほったらかしにするくらいなら、お墓なんて持たずに仏壇に手を合わせたほうがいい。仏壇はいわば借宿のようなもの。お墓を持たなくても、家の仏壇のお位牌に手を合わせてご先祖様を思い出すこと、忘れないことが何よりの供養になる」
どんなりっぱなお坊さんがお経をあげるよりも、お位牌の中に入っている過去帳を振り返って、こういうご先祖がいて、この方たちのおかげで今の自分があるんだなと感謝することが大切なんだと教えてくれました。
お骨も、今は圧縮をかけてアクセサリーにすることもできます。(我が家ではお骨の一部をペンダントトップにしてお守りにしています)
家族の近くにいることのほうが遠くのお墓に入るよりもよっぽど喜ぶそうですよ。^^
「うちは仏壇を置く部屋がなくて・・」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、部屋がなくてもリビングの一角における洋風の家具のような仏具も今は販売されていますよね。
大切なのは、ご先祖様に対してどういうふうに手を合わせるかです。
お墓にこだわる必要はないのですね。(*これは我が寺院の住職の考えです。)
お墓を一つにまとめるのはいいこと?
例えば、ご夫婦のご先祖様のお墓を一つにまとめてしまったというお話があるとします。
これは、ご先祖様は全くの他人なのでまとめることは避けたほうがいいそう。
この場合、どちらかを墓じまいして一つのお墓を残す形がベストだそうです。
ちなみに、引っ越しなどで仏壇を移動させる際も「今から引っ越しをします」とご先祖様に伝えるために、お坊さんにお経をあげてもらってから移動してくださいね。
まとめ
墓じまいをするにあたって、費用や手順、親族との話し合い、檀家寺との問題などなど、けっこう大変なことだと思います。
SNS上にもそういったトラブルなどの実例や対処法の情報もたくさんありますね。
トラブルを避けるためには、情報を集めてきちんとした手順をふんで一つ一つクリアしていくことです。
それでは、今回はこの辺で。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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